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書いて覚える江戸のくずし字いろは入門 [書籍他]

 浮世絵でも江戸時代版のラノベな黄表紙本でも、ミミズがのたくった様なくずし字の文章が添えられていて以前より出来たら読んでみたいなと。そう思って参考図書を探すと高い、高いのは文学部の大学生か研究者向けなので。そんな大それた本では無くとも入門本で良いのだよ、辞書形式の本が何冊か出ているのでそれを買ってみるか。何せくずし字の這いまわった様な復刊本なぞ我が家に何冊もあるし、とか思っていたら面白い本を発見。

書いておぼえる江戸のくずし字いろは入門

書いておぼえる江戸のくずし字いろは入門

 書いて覚えると言うのは斬新だけど実は当たり前じゃないか、凡そ文字と言うものは書いて覚えるのだから実に合理的。スマホの時代だキーボードや画面タップの時代で文字を書くのは時代遅れとかうそぶく向きもいるでしょうけど、やはり書くと言う行為がそのまま覚えると言う行為ですからね税理士試験の論述問題対策で模範解答を毎日計算用紙に書き写して文字通り丸暗記した成功体験もあるので、書いて覚える事は経験上理にかなっている様に思えます。

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ビジネスエリートの新論語 [書籍他]

 異色の司馬遼太郎エッセイ。

ビジネスエリートの新論語 (文春新書)

ビジネスエリートの新論語 (文春新書)

 司馬遼太郎氏が昭和30年に本名福田定一名で出したエッセイ集、元は「名言随筆サラリーマン ユーモア新論語」と言うタイトルだったそう。なので「名言」「サラリーマン」「ユーモア」と言うお題の随筆なのでどうもボヤキ調になってしまい正直読んでいて面白いのか?と言う感じ。のっけから「サラリーマンの元祖」「サラリーマンの英雄」と言う調子でサラリーマンの定義付けを試みているのでもうその時点で私なんぞは全くお呼びで無いです。

 と言うのも、戦国武将の三傑を例に挙げて、豊臣秀吉を創業社長タイプ・織田信長を跡取り社長タイプとして、徳川家康こそ跡取りではありながらもサラリーマン的下積みを長く経験したサラリーマンの英雄とか言われちゃうとね。その三傑になぞらえると私なんぞは敢えて言うなら織田信長的境遇ですから、覇道とはおよそ縁遠いですけど。だから今年の大河ドラマの主人公も家臣団にも大した人物がいない凄くイマイチな中小企業っぽさに共感出来てると言う。

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乃木大将と日本人 [書籍他]

 古本屋で150円にて発掘。

乃木大将と日本人 (講談社学術文庫)

乃木大将と日本人 (講談社学術文庫)

Nogi: A Great Man Against a Background of War (Classic Reprint)

Nogi: A Great Man Against a Background of War (Classic Reprint)

  • 作者: Stanley Washburn
  • 出版社/メーカー: Forgotten Books
  • 発売日: 2015/09/27
  • メディア: ペーパーバック

 著者のスタンレー・ウォシュバン氏は従軍記者として日露戦争時に陸軍第三軍に従軍して乃木大将の知己を得て身近に観察し、乃木希典が殉死した際に強い衝撃を受けて書いたのが本作だとか。それを目黒真澄氏が大正時代に翻訳して後に改訂版を出したのが昭和16年で、更に現代語に直したのが講談社学術文庫版だとか。随分と長い旅を。しかし現代語と言いつつも「登か(かはしんにょうに暇のつくり部分)」と言う天子の崩御を指す単語が出て来たりと読みやすくは無い。

 昭和16年と言えば日米開戦の年ですが乃木将軍の話とはいえ鬼畜米英人の書いた翻訳物の出版なぞあり得ない、と思うのは左翼史観のウソに蝕まれているから。大ヒット上映中の「この世界の片隅に」にある通り戦時下でもそれほどピリピリしていたわけでも無い。

 逆に大正~昭和16年は「軍神乃木」だったんだなと、今ではすっかり「坂の上の雲」の無能将軍イメージですが元々は軍神だったんだよな。そこは司馬遼太郎氏が週刊誌の連載小説執筆にあたり軍神の定説を覆す大胆設定を思いついたのか?それとも氏の従軍経験から歩兵突撃主義の象徴みたいな乃木将軍に対する恨みつらみを果たそうとしたのか?いずれにせよ今では司馬史観こそが定説になっているので本書は逆に新鮮です

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町中華とはなんだ [書籍他]

 昨年11月に立ち寄ったラーメン屋で読む物が無い為朝日新聞の日曜版を読んでいたら文芸欄で紹介されていた本。

町中華とはなんだ 昭和の味を食べに行こう (立東舎)

町中華とはなんだ 昭和の味を食べに行こう (立東舎)

  • 作者: 町中華探検隊
  • 出版社/メーカー: リットーミュージック
  • 発売日: 2016/08/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

 こう言うサブカル本は久々だ、と言いつつ同時に買った同じく北尾トロ氏の「猟師になりたい」を先に読んだけどさ。もう、タイトルの「町中華とはなんだ」と「 昭和の味」と言うのが本書の全てを表している。3名の50代プロの編集者でもあるフリーライターがリレー形式で「町中華とはなんだ ?」と言うのを考察する一冊。

 なのでAmazonレビュアーに散見されるその定義をはっきりさせろだの内輪話は良いからガイドしろだのはちょっと野暮じゃないか?カツ丼がある中華料理店じゃないとダメと言う事はないんだとむしろはっきり書いてあるし。「商店街はなぜ滅びるのか」と言う新書で商店街が栄えて衰退する過程を丁寧に追っていましたが、本書はサブカル本なので全く同じ問題を戦後の町中華ブームが絶頂期を迎えて後継者も無いまま駅前商店街と共にゆっくりとその役割を終えようとしている様を推測で分析している。

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猟師になりたい! [書籍他]

 久々のサブカル本。

猟師になりたい! (角川文庫)

猟師になりたい! (角川文庫)

  • 作者: 北尾 トロ
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2016/10/25
  • メディア: 文庫

 先日ラーメン店で朝日新聞の日曜版を読んでいたら新刊本の紹介欄に載っていた本、著者の北尾トロ氏は雑誌「散歩の達人」で「町中華探検隊が行く」と言う連載を持っている人。「猟師になりたい」は信濃毎日新聞社に連載されたエッセイで、そのページをキャプチャしてネットに上げてくれる人がいたので一部を読んだ事があるんですよ。単行本自体は件の信濃毎日新聞社から出ていたのですが、今回は文庫版が出たので入手した次第、やっぱ単行本はジャマだし

 私もSNS繋がりで岡山の山奥で括り罠猟をやってる知り合いが出来たり、自分より年が若いのにクレー射撃をやってる知人が何人かいたり、バイク仲間が突如「鉄砲撃ちになる」とか言って散弾銃買って猟友会に入ったりしているのでそれほど遠い世界の知らない話ではなく身近な話。北尾氏が松本に移住して週末田舎暮らしをしつつ狩猟免許を体当たりで取得するレポート記事なので、猟や鉄砲に興味のある人は読んだ方がよいかと

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相続税増税!方法によってはもっと下がる相続税 [書籍他]

 献本御礼。

相続税増税!  方法によってはもっと下がる相続税 (Asuka business & language book)

相続税増税! 方法によってはもっと下がる相続税 (Asuka business & language book)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 明日香出版社
  • 発売日: 2015/07/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

 先日のよろず相談会で某士業の先生と2年連続で一緒に相談させて戴き、「凄い偶然ですねえ」とか言ってたら後日その方から書籍を送って来た。その位のご縁でご本を頂戴できるなんて感謝感激、とか吹聴していたらよろず相談会の担当先生に「あの先生は自分の本をくれるんだよ」とか言われて幸福感がやや減少。ともあれタダで本を貰えて勉強する機会も頂戴できたので有難い事には違いないですよ

 著者は「法律・税金・経営を学ぶ会」でして、まさしく先日のよろず相談会の通り様々な士業の先生方が分担して共同執筆した一冊。著者は若い先生(と言うと世間相場では3~40代を想像しますが、一般に士業は資格取得に時間が掛かる分会社員なら中堅~ベテランな年齢でもまだ若手だったりする)が多いかな?と思ったら税理士業界では有名な某支部の某資産税の研修講師もよく務められているベテラン税理士さんも会員でビックリした。

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国税OBによる税務の主要テーマの重点解説 [書籍他]

 献本御礼

国税OBによる税務の主要テーマの重点解説

国税OBによる税務の主要テーマの重点解説

  • 作者: 税理士桜友会
  • 出版社/メーカー: 大蔵財務協会
  • 発売日: 2016/07
  • メディア: 単行本

 もうね、著者が「桜友会」と言うのがゴイスー。桜友会と言うのは国税庁出身の税理士の団体でして、税理士と言うのは資格の取得方法で、本筋の税理士試験受験組と、大学院の修士課程修了で試験科目の一部免除者と、国税庁等の勤務経験で受験資格を得た人と言う主に3つに大別されるのよ、別に敵対したり派閥が有ったりはしないが。一時やたら易しくなった公認会計士試験に合格して税理士登録をしたり、まれに弁護士なのに税理士登録する人もいるけどね。

 本書は冒頭推薦のことばに神津日税連会長・前東京会々長と西村現東京会々長が連名で載っているのが最新刊だなと、そう言えば今月来月は役員選挙ですねえ。その推薦文にある通り、以前は「質疑応答集」が税理士事務所に欠かせない一冊だったのが今じゃタックスアンサーですからね。私も水道橋の白山通り沿いの税務会計専門書店に行って質疑応答集だの「税理」なんつう雑誌のバックナンバーをパラパラ見て事例を探して買い求めていたものね

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名将言行録 (二) [書籍他]

 ほぼ古文の勉強。

名将言行録 8冊セット (岩波文庫)

名将言行録 8冊セット (岩波文庫)

  • 作者: 岡谷 繁実
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1997/12
  • メディア: 文庫

 この8冊セットの本、かなり昔に買い求めましたが全然読めなくてねえ、死蔵状態ですよ。Amazonで買い求めたものだから時々「売りませんか?」メールは届くけど絶対売らない、何時か手にする時もあるだろうと思っていたら大河ドラマの「真田丸」に割とはまった。じゃあ、真田丸登場人物が多く紹介されているのは?と言う事で二巻目を

 二巻には、真田昌幸・真田信幸・上杉景勝・直江兼続・織田信長・明智光秀・細川忠興・前田利家なんつう出番の終わった人や今ドラマで活躍中の人の逸話が紹介されています。他に五巻なら、石田三成・小西行長・藤堂高虎・真田幸村・真田昌幸・徳川家康・徳川秀忠も出ているのですが、以下に述べる通りコレ一冊読むだけでかなり大変なので、もう二巻で一杯一杯です。

 岩波文庫だから私が度々批判している岩波文庫の欠点である異常な読み辛さ、それは翻訳物は外国語学習者向けにその外国語の通りに単語が並んでいるとか。日本の古典なら原文ではない半世紀以上昔の「現代語」に翻訳されていて原書の味わいも無ければこの平成の世には却って読み辛いと言う欠点が付いて廻るところなのですが、本書に限ってはそれは一切ありません

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大型書店は難しい [書籍他]

Business Journal 2016.05.19 紀伊國屋書店、売上減地獄か

 最新ニュースでもないので皆様ご存知でしょうけど、新宿南口高島屋の紀伊国屋書店が事実上撤退して跡地にはニトリが入るとかなんとか。理由は家賃が高くて更新が出来ないとかそもそも入居時から赤字続きだったとか、新宿南店てタカシマヤタイムズスクエアの方か。実は20年近く昔に攻殻機動隊のコミックスを買ったのが最初で最後の入店だったので全然思い入れありません。

 話題のバスタ新宿も近いからロケーションは良かったんじゃないか?残った新宿本店は一昨年に竣工50周年を迎えた旧建築基準の古ビルで真下に活断層は通っていないとは言え熊本地震の後では不安になるよね。新宿本店は年に一度職安通り沿いのクリニックで人間ドックを受けた帰りに寄っていましたが、事務所が代替わりして自分の物になるととっとと戻りたいのと、そもそも書店で新刊本を掘って買い求めると言う消費行動が自分の中から消えてしまったので寄りたいと思う気持ちが無くなってしまった。

 いや、本当に書店で新刊本を買い求めるなんてしなくなった。最後に購入したのは昨年秋に日比谷のプレスセンタービル地階のジュンク堂で山本七平の帝王学を買った時かな、朝ドラ「あさが来た」の原作本は地元駅前書店でお金を落とそうと思って買い求めたのですが本当そう言うのももうマレ。昔は雪が谷大塚の駅前書店でもハヤカワのSF文庫や講談社文庫のダルタニャン物語が全巻並んでいたりしたけどもうそんな物置いてないからね。

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君主論 [書籍他]

 意外と熱い一冊。

君主論 (講談社学術文庫)

君主論 (講談社学術文庫)

 マキアヴェッリと言えばマキャベリズムで、やはり世間相場では権謀術数じゃないですか。ところがそう思って読んだら全然違ってビックリした、むしろ熱血漢の愛国者で本書の何をどうすると世間一般で言われる解釈になるのか?と言うのは21世紀の現代ではマキアヴェッリが説いた政治思想は極めて自然な物ですんなりと腹に落ちてくるのと、現代こそニーチェの予言通りニヒリズムの時代で、そのニヒリズムがマキャベリズムを歪んで捉えているだけじゃないかな。

 そしてニヒリズム的解釈でダークヒーロー化される事が多いヴァレンティーノ公チェーザレ・ボルジアと彼の父親でもある教皇アレクサンデルVI世をマキアヴェッリは驚嘆すべき存在として描いている事がいよいよ本書を陰謀の指南書みたいな怪しげな書物と思わせているのかなと。双方とも手法や従来価値観からすれば問題があるが乱世で実に効率良く成果を上げた人物として本書で評価している。

 講談社学芸文庫版は講談社学芸文庫の「高い・厚い・文字小さい」と言う通弊とは裏腹に大文字版です、と言うのはそもそも君主論と言うのがそんなに長文の書物でもないのかなと。実際冒頭にメディチ家当主への献本である旨が書いてあり、またメディチ家出身の教皇レオ十世へのリスペクトやメディチ家に若い君主として頑張って欲しい旨のエールを送っていたりと、書物と言うよりは政治的パンフレットかな。

 「君主論」と言うタイトル通り本書は君主制について論じたものであって、共和制については「リヴィウス論(政略論)」と言う別の書物で触れているそうな。マキアヴェッリの真髄に近づくには恐らく双方とも読んだ方が良いのだろうけど、しかし、その辺の読書家である私にとっては大文字版と言えど5回ほど読み返してやっと、こう言う事が言いたいんじゃないかなと解る程度なのでそこまではとてもじゃないが手を広げる事が出来ない。まえがきにある通り古い翻訳をたたき台にした物なので、幸い日本語は崩壊していないものの内容を理解するにはやはり何度か読み返さないと言い回しが難しいよね。

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