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にごりえ・たけくらべ [書籍他]

 百円で大満足、面白いし読みやすい。

にごりえ・たけくらべ (新潮文庫)

にごりえ・たけくらべ (新潮文庫)

  • 作者: 樋口 一葉
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2003/01
  • メディア: 文庫

 と言う事で古本屋で百円にてゲット、この手の文学作品が僅かワンコインで手に入るのは何とも有難い。しかし10年前に金色夜叉を読んだ際に冒頭10ページのカルタのシーンが旧仮名遣ひで描写されているだけで読むのに大変苦労をした記憶が有るのですが今回はスラスラと、つまりは旧仮名については慣れているか否かで読みやすさはどうしても変わってくる。10年前の私レベルだと酷く読み辛い一冊ですが現在の私にとっては造作もないので誰にでも勧められるかは微妙。

 230ページ中小説部分は190ページほどでそれに20ページの注解と9ページの解説に5ページの年表が付いているのはやむを得ない、何しろ本編には当時のファッション描写や流行りの芝居や読み物に掛けた様な言い回しにロケーション描写がビッシリ登場するので、130年前の風俗なんぞコチラはさっぱり意味不明ですが一葉も女子だったのだなと変に納得してしまうファッションへのこだわりがある意味カワイイ。

 小説と呼べるほどのボリュームが有るのは「たけくらべ」位でして他は短編と言うかショートショートなボリュームばっかり、樋口一葉童貞の私としては本書を最初から読むしか無いので最初に収録されている「にごりえ」がいきなり心中物?だったので一葉ってこんな作家なの?と構えたらむしろ他の作品は何かが起きる様でこれと言ったカタルシスも無い作品ばっかりで拍子抜け、にごりえが心中物だったのでそんな展開に!?と思うと当時の女性の地位や社会情勢からすると当り障りのない着地点で話が終わるのが生煮えな様な救いが無い様な。

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