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荒川ふるさと文化館 (荒川区南千住) [郷土博物館]

 さて日曜日に荒川区の郷土博物館に行くかな?ガラガラの都内の昭和通りをひたすら北上して千住大橋手前で左折するつもりが交差点が全然無くて隅田川手前でやっと左折、南千住熊野神社からぐるっと廻ろうとしたら道路工事だ何だで廻り込めず。所在を確認するものはアバウトな銭湯マップしかないけど大丈夫?と思ったけどまあ如何にもな形をした施設なのですぐに見つかりますよ。
全景
 隣の素盞雄神社側に駐輪スペースが有るけど自転車専用で原付はどうしたもんか?ぐるっと廻ると裏手に来館者用駐車場が有ったのでその奥に乗り捨てて正面へ廻る、裏から直接中に入れると助かるんだけどな。と言う事は全然無く蒸し暑い中正面まで歩く、正面には松尾芭蕉云々書いてあったり濡れたスカートの裾を絞る女の子ブロンズ像があったり、昔似た様なモチーフのポスターを消防庁が作成したら「お漏らしを連想する」とか抗議が来てすぐ撤去されたような?

 さて、事前情報では南千住図書館に併設された施設と言う事でそれじゃあ展示が簡単で全然期待出来なそうだよね、と思ったらさに非ず。むしろ郷土博物館の上部に図書館が併設された施設されていると言う体裁だね、左手の伝統工芸ギャラリーで何やらカンカン叩いていておじさんとおばさんがゲラゲラ笑っているわ。入り口脇の関所で百円払うとチケットをくれるけど誰ももがずそのまま入場。


図書館併設
 夏休み最中の日曜日なんですが結局最初から最後まで私以外の入館者は0人てどういう事なのよ?どこも必ず数名は来館者がいるんだけど荒川区民の学習意欲と郷土愛に疑問を感じざるを得ないわ。展示はまっとうに氷河期やら間氷期と昔の海水面から始まって地層からはぎ取った貝塚の層とか割とオーソドックス、縄文土器とか手を伸ばせば触れる事が出来る風に展示してあって大丈夫なのか?

 そんな古代から一足飛びに江戸時代になってしまう(伊勢物語の「名にし負はばいざこと問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと 」なんぞは紹介してあった)のですが、荒川区は農村として江戸と言う一大消費地に蔬菜の供給地として発展したと言いつつも広い意味で江戸市中に含まれていたとか何とも得意げで悔しいわ、展示してあった地図では城南エリアは戸越村も荏原村も江戸の外だってのに

 それよりも面白い展示が「火葬場」に関する展示です、南千住に小塚原焼き場が有ったからなのでしょうけど。小塚原と言えば回向院だの昔の処刑場だの、その火葬場が江戸時代には「千住・千駄ヶ谷・桐ヶ谷・渋谷・炮録新田」だったそうで。品川区の桐ケ谷と言えば地元ですがそんなに歴史があったとは知らなかった、小塚原は移転して町屋斎場・渋谷は現代々幡斎場・桐ケ谷はそのまま桐ケ谷斎場だったとは。

 何故江戸時代既に火葬をしていたかと言うともうその頃から既に人口過密で土葬をするほど土地が余っていなかったそうな、土葬って捨て墓と守り墓があり、捨て墓に穴を掘って死体をドンドン埋めるので百万都市江戸でそれは無理だろうなと容易に想像できます。展示には江戸最大だった小塚原焼き場の絵があり、棺桶(江戸時代は文字通りの桶)が焼き場の外に積み上げられている様子が描写されていて当時の様子が実に良く解る。消費地であると同時に過密都市なので死体の処理も効率的かつ衛生的にやらねばならなかったのか

 そんな葬儀繋がりか?遊女の投げ込み寺で有名な浄閑寺のパネル展示も興味深い、投げ込み寺と言うのは年季が明ける前に死んだり大火や天変地異で亡くなった遊女の死骸を文字通り穴を掘って投げ込んだからで、もう本名すら分からない娘もいたとか何とか。浄閑寺は展示を見ていたら興味を持ったので帰りに寄ってみようか、吉原が近いのだから台東区と荒川区との境にあるのだろうし。

 その他、江戸時代の千住大橋の復元模型に橋を渡って奥州に向かった松尾芭蕉だの江戸時代の材木屋の商いの様子だの。明治維新で工業化が進んだけど元々銅銭の工場があったそうで枝銭とか小学校で習ったわ、工業化や関東大震災で壊滅した東京市内に代わり住宅地化した様子とか。奥に例によって昭和41年の荒川区の街並みが再現されていますが何故昭和41年?大人世代は昭和ヒトケタだし子供世代は還暦前後で今時の小学生には馴染みが無いと思うんだけどな。2017年の親世代が子供の頃の平成の始めだと分譲マンションとかでそれはそれで嫌だけど、住宅兼作業場をニコイチと言うのは初めて聞いたので面白かった。

 江戸市中への蔬菜の供給地と下町々工場と荒川放水路位しかネタが無いかと思いきや、かなり勉強になった良い展示です。板橋区なら高島流砲術とか葛飾区なら下肥とか心に残る展示がありますが荒川区は火葬だな、しかし百円で貸切状態で堪能出来たのは良いんだか悪いんだか。堪能して原付に戻ると「バイク置き場に停める様に」と言う貼紙がしてあったけどバイク置き場なんて有ったの?それとその奥のブルーシートに黒猫が2匹いて、ちゃんと猫用の小屋まで用意してあるのは素晴らしい、猫好きの人が働いているのね。
猫

荒川ふるさと文化館
https://www.city.arakawa.tokyo.jp/shisetsu/bunkacommu/furusato.html


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