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使用価値と交換価値 [自転車]

 私のボロボロ自転車、でも「見た目はブスでも感度は抜群」とか懐かしのスターウォーズ日本語版でハン・ソロを演じた森本レオのセリフじゃないけど国産フレームで良い物なので錆取りをしたり注油したりコンパウンドワックスで磨いたりしてボロだけどピカピカ。ボロだから鍵を付けずに乗っていたら警察に職務質問された事が有ったので鍵は付けたけど、加えて防犯登録のステッカーが退色して番号が読めないのも胡散臭い。

 専ら私の通勤の足であり、事務所にいる間はスタッフのお使いの足でもあるんです。昨秋にスタッフから「後輪がボウズですよ」と言われてそうか、ギヤ付き自転車なら後輪を外すのが簡単なので自分でさっとタイヤ交換するのだけれどもシングルスピードだから面倒そう。いや、バイクみたいにチエンがピンで繋いであるので割ピンをプライヤで外せば簡単なんだけどね。

 それでもそのまま乗り続けていてつい先日、後輪がリム打ちしている嫌な振動が出てきたので一旦降りてみるとタイヤの空気がかなり抜けている。コレは危ない、そのまま押して歩くけど繁忙期だし時間が勿体ないので再び乗って走ったらトドメさしちゃいました。事務所に到着して後輪を良く見たらもうゴムが裂けてタイヤのナイロンコードが剥き出しになっていたのでコレじゃダメだ。


 こうなったらクライアントの自転車店に修理依頼をと思ったけど今は旅行に行っているのだよな、帰りに押して歩くのも嫌だし。忙しいんだけどなあ、繁忙期は時間が無いけど金がジャンジャン入って来るのでどうしても「金で解決してやる」と言う発想になりがち。なのでスタッフにお使いを頼んだついでにパンク修理してきてとか頼んだり、個人事業主と二人三脚な税理士としては個人店舗にお願いしたいのですがスタッフ的には大手チェーン店の方が好きらしい。

 その大手チェーン店はスタッフ曰くやたら買い替えを推奨して来る店だそうで、こんな20年くらい前の自転車を持って行ったらどうなるか?と思っていたら件の自転車店から電話があり「ブレーキゴムが減っている・ワイヤーが伸びている・ホイールが歪んでいる」とか列挙されたけどパンク修理とタイヤ交換だけして下さいと念押し、戻って来たスタッフ曰く「店長とサービスがケンカしていた」そうな。

 なんでも「こんなの直せませんよ、整備不良車で道路交通法違反じゃないですか!?」とか息巻いていたそうで、非常に余計なお世話ですよ。学生や高齢者が乗っているチエンがオレンジ色に錆びて後輪が5センチ位歪んでいてタイヤがリム打ちする位空気が抜けている自転車なら仰る通り整備不良車だけど、ユーザーが自分でできる範囲の日常メンテナンスはキッチリしているんだし。

 また聞きながらこのサービス氏の考え方は「自転車は消耗品なのだから古くなったらドンドン買い替えすれば良い」と言う事なんだな、今時は自転車に限らず家電でも何でも店頭で買った瞬間から使う事が出来てしかも設計寿命が尽きるまでは新品同様に使い続ける事が出来るのが当たり前。その代わり寿命が尽きたら修理して使い続けると言う想定がされておらず、精々本体の寿命よりもすぐダメに消耗部品が交換出来る位だ。

 そんなのは私も事務所で使う複合機やコンピュータが6年経つとメーカーサポートが終了して強制的に買い替えを強いられ続けているので解っているのですがやはり納得いかない、自転車屋も電気屋も昔は新品の販売と修理が商売の両輪だったのに。最近の自転車屋は中古自転車を売っているけど昔の自転車屋は売ってなかったのは、昔の自転車は修理して乗り続ける物だから買い替えする時はどうしようも無くなった場合で商品価値が尽きていたんじゃないか?

 それ言うとセーターをほどいて編みなおすとか布団の綿を打ち直すとか今は聞かないものね、ニットも布団も数千円で買ってきて使い捨てるのが当たり前な時代。表題の使用価値と言う物が極大化すると同時に財の交換価値はほとんど無くなった気がする、昨今リサイクルだリユースだ言いますが、持ち込むと分るけど買い取ってくれるのは新しい物ばかりで古い物は持ち帰れと言われるので言うほどモッタイナイ精神でもないと思う。

 日経の「私の履歴書」に帝人の社長が登場した回では「ボルボは新車の時はまともに動かなくて、ユーザーが乗り続けながら修理して使う文化で困った」とか帝人ボルボ時代に正規ディーラーを担当していた際の苦労話を書いていましたが、ヨーロッパでも当然使い捨て文化に変質してしまったのだろうな。因みに問題のボロ自転車はタイヤが新品になっただけではなく、チエンの張り調整して注油もしたりと整備されて帰っては来たんだが。


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