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マリー・アントワネット展 [美術など]

 勤労感謝の日に、「マリー・アントワネット展」を観に行こうかなと。キルスティン・ダンスト主演の映画は観に行ったし、ルイ15世治下の財政再建策としてのミシシッピ会社の活用とその破綻の本も読んだし、死刑執行人シャルル=アンリ・サンスンの本も何冊か読んでいるから興味は有るのよ。六本木に到着して交差点近くのチケットショップで前売り券を買うと当日券よりも200円安い上にチケット購入の行列に巻き込まれずに助かり

 そう、祝日と言う事もあって会場内も結構な混雑具合でしたよ。なんかねえ、どうも森美術館は六本木ヒルズ最上階と言うロケーションもあるからか?軽いと言うかミーハー向け企画な気がする。その分子連れや女子大生グループは多いのですが、コスプレと言うか18世紀ご婦人のお出かけ着風のコスプレをした女子だの和装女子だのもいる。

 「マリー・アントワネット展」てどんなよ?と言うのは、あまり美術的価値云々と言う視線で行くと正直そんなに面白くない。巷の歴史好き向けな展示で、都内なら江戸東京博物館とか特別区の郷土館が意外とアカデミックな展示内容にして書状の公開が中心なパターンで、好事家には堪らないのでしょうけど微妙。油絵も宮廷出入りの似顔絵画家の作品で、画家の知名度も低く21世紀になって美術館で個展を張る器量が有るか?と言うのも微妙。


 そこは街のフランス革命好きには面白いんだろうな、私もやぶにらみながらその一人だし。当時の絵や記録も美術的な価値は低くとも、その時々の様子をありのままに伝えているので面白いです。ルイ16世の王子が誕生した時のパリでの花火打ち上げの様子とか、銅版画を見ると雲の中で花火が破裂している様がありのまま描いてあって。ああ、当日は天気が悪かったのだなと。

 油絵は色々有りましたが、展示の最後に「死刑に処されるマリー・アントワネット」と言う画では、マリーの両手を縛る死刑執行人のアンリ・サンスンについて、片方のソックスがズレ落ちて脛が剝き出しになっていたり。当時の死刑執行人への恐怖と偏見は酷かったそうですが、こんなソックスの描写でそう言うのが剥き出しになっているのも辛い

 油絵は宮廷画家の描いた肖像画ばっかりなので、63歳のルイ15世が妙に若かったりデュ・バリー夫人が清楚な少女風に描かれていたりで、その辺画家と注文主との関係も垣間見えて面白い。宮廷画家のエリザベート・ヴィジェ=ルブラン については模写ながら自画像が展示してあって見物客から美人じゃないの」と言う声も上がったり、そんな所までスポットが当たっているのが今回の楽しいところ。

 ファッション・リーダーでもあったマリーの衣装について現代の雑誌に該当する簡単な印刷物が残っていたり、肖像画のカーテンみたいな服とか。それこそ件のゴスロリ少女たちが食い入るように見ていたり、壁紙やタペストリの展示だの撮影可能な復元した居室とか。居室の手前に復元した浴室が有ったのでそちらの方こそ撮影したかったよ、浴室にはカツラが置いてありましたが、当時のヅラには頭の上に戦艦が乗ってたりする凄いのが有ったのでそれもやって欲しかった。
撮影OK
 母親からの形見分けが日本製の蒔絵の小箱だったりとワールドワイドに世界中の物品がグルグル廻っているな、ゾンバルトの「恋愛と贅沢と資本主義」に、革命前のパリ市内での主要な産業は貴族相手の贅沢品とあったのも納得するわ。ダイヤの首飾りの詐欺事件とか、レプリカが展示してありましたがダイヤと真珠を大量に使った逸品でコレは流石にやり過ぎだろと言う感じ。マリーが過ごした宮殿内農園モドキでもやはり出入りの業者が専用の陶磁器を収めたりしている。

 そんな事について、当時のフランスメディアが有る事無い事書き立てたのですがそのチラシも展示されていてこの展覧会の狙いはやはりマリー・アントワネット史だったのだなと。例の「パンが無ければお菓子を食べれば良いじゃない」発言もメディアのでっち上げだそうだし、上述したミシシッピ会社の立案者ジョン・ローを失脚させる為に彼が同性愛者だと言うウソを垂れ流したのも当時のフランスメディアで、この頃のメディアは一番信用ならないなと。今でも相当胡散臭いですけど、見学者は大体ベルばらとか世界ふしぎ発見!あたりで入って来ているけどそこそこ真面目な個人展でした。

マリー・アントワネット展
http://www.ntv.co.jp/marie/


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