So-net無料ブログ作成
検索選択

お役所のポンチ絵は即ち進む方向である [時事ネタ]

dot.ドット朝日新聞出版 2016/9/30
2035年正社員が消える…20年後の「働き方大革命」報告書

 と言う記事に厚生労働省が掲げる未来の労働形態が5ページにわたって紹介されています、元の働き方の未来2035と言うのは表紙入れて38ページのPDF文書だったりするのでダイジェスト版の方がまだ読みやすいと言う。そもそもこの記事が週刊朝日の5ページ記事だけしか読んでないし、議事録を最初から辿るのが正しいのだけど原稿料も出ないのにそんな手間暇はかけない。

厚生労働省 平成28年8月2日 
働き方の未来2035:一人ひとりが輝くために懇談会 報告書
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000132314.html

 昨今の「派遣・フリーターは悲惨」と言う世間の共通認識に反する論調を無批判で紹介する週刊朝日に違和感。派遣・フリーターもバブル期に突如リクルートがそれを推奨する雑誌を出したり、評論家の佐高信氏あたりが盛んに社畜と言う言葉を使ったりは今思えば何ともメディアミックスな展開を図った気がします。ところがその時は運悪くバブルが崩壊した上に、そのまま「失われた20年」とまで言われるほどの長期停滞を経て、すっかり現在お馴染みの通りの認識になったような。

 性懲りもなくと言うか「同じ考えや行動を繰り返して異なる結果を期待するのを狂気と言う」そのものな第二次社畜キャンペーンが働き方の未来2035じゃないのか?前回は時期尚早だったけど今は機も熟した、と言う事は全然無いと思う。「バンドやりたい(今時は声優になりたいが多い)」とかで非正規労働者を積極的に選択する機運は昔は有ったけど今は逆に若い人から定年前のサラリーマンまで安定志向だろうに、厚生労働省の勝機は何処にあるんだか?


 と言うのは、実はあると思う。厚生労働省と言えば社会保障を所轄する省庁でして、年金制度の中の人としては厚生年金はもう無理だと分かっているのか、それでも国民年金部分だけは死守したいのか。それ以上に民間サイド、厚生労働省が社会保険の加入条件を厳しくしているので企業は正社員どころかパートアルバイトの社会保険まで負担しなければならず、しかも年々保険料負担が増え続けている

 なので、会社側としても、もう厚生年金とか出来たら止めたい、だから例えば全員一旦解雇して外注として新たに請負契約に切り替えたりするケースも。そうなると社会保険負担の必要は無くなるし、消費税法上も従前の課税対象外取引の給与が課税仕入れの外注費になるので消費税の圧縮にもなる。厚生労働省の役人が描いたポンチ絵として、と言うよりも単純に民間企業が生き残る為「Life finds a way」としてなし崩しに世の中がそうなるかもしれない

 そうなると世の中少数の雇われ人と多数の個人事業主になるんで、江戸時代の労働環境に戻ると言うか。江戸時代なんて住み込み奉公人と個人事業の職人商人の時代なんだし、それで現在の厚生年金はほとんど消滅して年金問題も霧散するかもしれんね。世間の大部分の人は一人親方として、定年も無くなるから何歳まで働くか?とかワークライフバランスを個々で設計するしかない。案外そこで社労士が脚光を浴びるかも。

 働き方の未来2035には正社員制度が無くなる話と、もう一つAIの支援が未来の労働シーンに登場します。経理・税務申告業界筆頭に現在人間がこなす仕事の幾つかはAIに台頭されるとか煽る人もいるのにこれまたトンデモな、と言うのもそうじゃない。昔から民主制の理想を古代ギリシアローマ時代の共和制と考えるのが一般的なので、AIの働く社会ってそのものじゃないの。

 古代ギリシアローマは共和制なのですが、それは市民に限った話で労働は奴隷が担っていたのです。21世紀に奴隷なんて野蛮な、と言うのは人格も人権も無いAIなぞ奴隷労働にもってこい。なのでAIは人間の仕事を奪う競争相手と言うより、奴隷として駆使すればよい道具と考えれば何も脅威ではないんじゃないかな?と言うのが厚生労働省の中の人が描いたポンチ絵じゃなかろうか?と思うけどそう上手く一元論で「ああすれば、こうなる」とはならずまるで想定外の方向に話が進むのでしょう、面白いな。


nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント

トラックバック 0

この記事のトラックバックURL:
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。