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大妖怪展と見せかけて伊藤晴雨展へ [美術など]

 大分を三泊四日も旅行したので旅行記でブログ記事10日は費やす事が出来る勢いですが、時事ネタも。別府から帰宅して日曜日、ああ、大妖怪展は28日までだった。21日と28日は予定が有るので観に行くなら14日しかないぞ、と江戸東京博物館のサイトへ。先月行った人情報では、チケット購入と入場でそれぞれ行列するとかで何とか並ばずに入る方法は無いものか?

 が、江戸東京博物館サイトを良く見ると、「伊藤晴雨 幽霊画展」が11日から来月25日までとあるね。つまり今日行けば両方観る事が出来るのか、では早速チケット購入渋滞を避けるべくオンラインでチケット購入するか。とか思ったけど、クレジット決済でタブレットに三次元バーコードを表示出来るのは特別展のチケット購入の場合だけ。伊藤晴雨展は常設フロア特集展示室でやっているので常設にも入らないとしょうも無い、国立の美術館博物館なら特別展のチケットで常設にも入る事が出来るのに別料金とはなんと不便な。

 なのでチケット購入はせずに原付を起動、両国の江戸東京博物館へ。自転車とバイクには専用の駐輪場が有り無料で駐輪出来ます、自動車用の駐車場も空いていたけどそもそも総武線の両国駅前にある施設だからね。私の場合は美術鑑賞の後は風呂に入ってそのまま帰りたいのでお風呂セット積んだり湯上りに余計な汗をかかぬよう原付必須ですからね

 駐輪場に原付を乗り捨ててチケット売り場へ、誘導係の人に「1階の特別展を先に見るべきか、それとも常設を見た後に特別展でも問題無いか?」と尋ねたら妖怪展は入場制限をしているので先に見た方が良いとの事。仕方ないのでチケット購入に並ぶ、が、大した行列じゃない。上野の美術館や博物館の行列に慣れていればむしろ普通か短いです、問題は老人がチケット購入すると売り子さんとのやり取りにえらい時間が掛かる事だな。むしろ外国人の方が売り子さんが英語に堪能で、スムーズに対応するから早いと言う。
大妖怪展


 チケット購入後に入場制限をしていると言う特別展の入り口前にまた行列するんだけど、事前説明の2~30分に対して正味15分も並ばず入場。副題に「妖怪ウォッチ」と入っているので客層は幼児や小学生を連れたパパママやらコマさん萌えな所謂腐女子グループだの京極夏彦辺りから入った文系オタクが多いね。無駄に行列が出来ているのは展示品を見る事ではなく音声ガイドの説明を聞く事が目的化している子供が立ち止まって動かないからで、もっと音声は簡潔に出来ないかね?

 実に去年の東京藝大と言いほぼ毎夏幽霊・妖怪展に通っているので展示の半分以上は何度も見た事がある物ばかり、初見の物でも我が家に印刷物やら復刻版が有るので「印刷と現物の色の違い」を見るばかりだわ。「稲生物怪録絵巻」と展示前半に写しが何点も展示してあった今回の目玉とも言うべき京都真珠庵蔵の「百鬼夜行絵巻」の現物が見えたのは良かった、と言いつつ絵巻物の展示は何れも僅か1mばかり。以前行った新国立の横山大観展なぞ目玉の「生々流転」は絵巻物を端から端まで見せてくれたのに。

 その真珠庵蔵「百鬼夜行絵巻」は展示の後半にあり、入り口付近の写本(レプリカ)と関連させて展示していなかったのが幸いして?ゆったり観る事が出来たのは良かった。確かに黄表紙本とか一部しか展示出来ない物も多かったけど、絵巻物はなるべく全部見せて欲しかったわ。屏風の展示も右隻だけ展示してあってそれじゃ何だか判らないし、ガラスケースに体重を掛けるなと有るのに子供ばかりか大人も肘を乗せていて閉口。

 この手の展覧会の常として、後半は子供が飽きてしまうので前半は文字通り六道画の阿鼻叫喚地獄状態なのが最後はゆったり。いや、飽きるのは大人も同じじゃないかな?最後の最後に妖怪ウォッチコーナーが唐突にあるのが残念、妖怪ウォッチは子供向けだけど妖怪のコンセプト(妖怪不祥事案件)が案外と鳥山石燕の「画図百鬼夜行」そのままなのでもうちょっと関連付けて展示出来なかったかな?

 展示よりも出たところの売店がカタログだTシャツだトートバッグだと欲しい物だらけなのを荷物になるから帰りに買う事にしてエレベータで6階へ、涼しい日でしたが5~6階吹き抜けな上に8階相当な天井まで冷房が及ばず焼けた天井との相乗効果で何とも蒸し暑い。常設の展示も上野の下町風俗資料館だのすぐ近くの深川江戸資料館の方が復元家屋に雰囲気有るよな、とか思いつつ5階の特集展示室へ。
伊藤晴雨 幽霊画展
 ジブリ関係の展示だそうで、ジブリの鈴木プロデューサーが口上を書いている通り、伊藤晴雨と言えば責め画と言うアングラの人なのにこんなメジャーに展示して良いのかな?先日テレビ東京のアド街で上野広小路が登場した際飲食店(天寿ゞ)に伊藤晴雨が贈呈した絵が飾ってあるのを山田五郎氏がニヤニヤフォローしていたけどそんな扱い。とか言いつつ私が幼児期にジュニア向け図鑑の挿絵画家で売れっ子だった石原豪人氏もその正体は男色エログロ画家だったので、何かそういう土壌が有るのか。

 変に詳しい私は一時伊藤晴雨にはまったのでうちに資料が少々、古本屋で7千円位するかなりエログロな本を買おうとして思い止まったりしていました。今回の展示を見たら風俗画や考証画等舞台美術関係にも造詣が深かった人と解ったので買ったら買ったで面白かったかな?幽霊画はお菊やお露の日本髪に、丸髷や島田が責められて崩れる様をスケッチしたと言う晴雨の蓄積が発揮されているなと。

 今回の幽霊画はほとんど見た事が無かったので嬉しい、土座衛門位しか知らなかった。大妖怪展にも展示してあった国芳の「相馬の古御所」に登場する滝夜叉姫が大蝦蟇をバックに印を結んでいる画も変に色気が有って良い、滝夜叉姫と蝦蟇と言えば「忍夜恋曲者」と言う歌舞伎で大活躍するのでメジャーだったんだなと。「盂蘭盆会の亡者」と言うのも茄子と胡瓜の馬に跨った亡者が何とも楽しげで良いんだか怖いんだか、これから大妖怪展観るなら必ず常設の伊藤晴雨も見ないとダメよ、幽霊画に関して言えば大妖怪展よりも興味深い。

 その隣の特集展示室は「山岡鉄舟と江戸無血開城」で、伊藤晴雨と並べて良いのか?と言うのは双方谷中の全生庵絡みだそうで。勝海舟の許で江戸無血開城に貢献した明治の忠臣であり、剣豪で清水の次郎長との交流でも知られる人物なのですが車椅子に乗ったお婆さんが「私この人知らない」とか言うのを傍で聞いていてガックリ。多分貴女が毎週楽しみにしている「出張なんでも鑑定団」に登場する書の鑑定で大体贋作で残念!となるお馴染みの人なんだけど
山岡鉄舟と江戸無血開城
 常設はパネル展示が多いのでちゃんと見たら5~6階だけで丸一日かかる、なのであっという間に17時になって1階に急いで移動。ミュージアムショップに特別展関係のグッズが置いてないので特別展出口に移動して「伊藤晴雨幽霊画集」と言う立派な装丁の本だけゲット、多分書店やAmazonで売ってるかと思いきや、ISBNコードが無かったりするので会場限定らしい。大妖怪展の方は定番な図版が多いんで買わなかったけど、伊藤晴雨はジブリ美術館でも手に入りそう。

江戸東京博物館
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/


タグ:両国
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