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レーニン主義の基礎 [書籍他]

 笑った。皆読むべき。

レーニン主義の基礎 (国民文庫 201)

レーニン主義の基礎 (国民文庫 201)

  • 作者: イ・ヴェ・スターリン
  • 出版社/メーカー: 大月書店
  • 発売日: 1952/10
  • メディア: 文庫


 既報の通り、29円で買いましたが硫酸紙のカバーがされた美本です。6円の本とか買っても多分平気かと。著者はイ・ヴェ・スターリンて言わずと知れたヨシフ・スターリンだよね?

The Voice of Russia ロシア人物名鑑 ヨシフ・スターリン
http://japanese.ruvr.ru/2010/03/31/6412826.html
>ソビエト連邦の政治家。独裁と大規模な粛清で知られる。

 んで、著者のスターリンおじさんには悪いんだけど、凄く厨ニ病臭いです。

中二病取扱説明書

中二病取扱説明書

  • 作者: 塞神 雹夜
  • 出版社/メーカー: コトブキヤ
  • 発売日: 2008/12/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


 中二じゃなくて当時の大学生がメロメロだったんだけどね。いや、本書を読めば判りますよ。エリート支配階級としてのポテンシャルを秘めたスーパーマンであるかのように書かれた都市労働者「プロレタリアート」に非合法組織を作って地下に潜り既存の秩序と社会を暴力的に転覆させる、しかもその主役は「プロレタリアート」な自分。て昔の世間知らずな高校出たての純朴少年ならイチコロでしょ。と、厨房やら大学教授等のリアルな「都市労働者」と無接点な連中に大人気だったのは、皮肉にもレーニン自身が「党を中学生や大学教授であふれさせた場合は労働者の革命政党としての任務は果たしえない」と指摘していたんだよね。

 で、結局大学進学率が15%程度しかなかった時代の大学生と言う富裕層子弟が「カクメー」と騒いでレーニンの言ったとおりになっているのが何とも。まーその成れの果ての皆さん今でもリアルプロレタリアート嫌いみたいだしね。共産党の青年組織の活動報告見ていると清廉潔白な清い男女ばっかりで駄目だ。リアルプロレタリアートと一緒に飲み会の2件目におっパブやキャバ行ったり深夜2時にドンキに買い物行ったり迎合しないと駄目だろ。とか言う突込みには「小ブルジョアジーと化した云々かんぬん」と言う言い訳と決め付けに満ち満ちているよ。

 そう、わざわざこの一冊を買い求めて読んで笑いものにする私なんぞは「貴族的無政府主義者」「ニヒリスト」の蔑称を拝命しそうだ。そう、レーニンは決めつけとレッテル貼りが大好き。総理の所信表明演説や就任演説の度に頼まれもしないのに社民党の福島党首が「~政権」とかツマンナイレッテル貼りを披露していますが、自分がレーニン主義者かその界隈の育ちだと告白しているようなもんだ。ああ言うのは根性曲がった皮肉屋がやる事で、ミズポ嬢みたいなちゃんとした家庭でお嬢さん育ちの秀才には似合わないと思うよ。

 と言うより一冊通して決めつけとレッテル貼り、批判と攻撃に終始していて、まあこんなの係わっちゃうと人生が不幸になるのは間違い無いね。冒頭で口角泡を飛ばして帝国主義批判をしていますが、まさかその批判通りの蛮行をレーニンが自讃して止まないソヴェト(やっぱ左翼本はソビエトじゃなくてソヴェト表記だよね)共産党自身が1956年のハンガリー動乱や1968年のプラハの春で帝国主義的介入をするとは。それ言ったら帝国主義の植民地からの収奪も旧COMECON諸国や連邦内の各自治国から穀類や資源を収奪した自分らを棚に挙げて良く言うよと。私が手に入れたのは1972年刊の第32版ですが、これを買った札幌の左翼さんはその辺疑問に感じなかったのだろうかね?


 最近哲学として再評価されているマルクスですが、マイナスイメージの学生運動崩れ共を「全共闘や新左翼はレーニン主義のムラ社会的解釈」とかレッテル貼り(やっぱり)して切り捨てればイメージ良くなるかも。つうかこれは危険思想でしょ。今日日左翼崩れ、全共闘崩れの自称「良識派リベラル」と憲法窮状だ反戦平和だと僭称していますが、レーニン主義の真髄はオウムのタントラ・ヴァジラヤーナばりの暴力肯定(と言うより信者に強要している)ですから。

 つまり、今の社会制度や法律はいずれ自分たちが暴力手段を使って消滅させるのだから守る必要は無い、また革命軍を組織してブルジョアジーの軍隊(警察・機動隊・自衛隊?)に対抗する事も説いているので、連合赤軍も一部のはねっかえりと言うよりは真面目な若者が経典の通りに行動しただけなんだなと。それで三菱のビル爆破してサラリーマン殺傷したりテルアビブで無関係な旅行客殺してみたりだからげにカルト宗教は恐ろしい。警察が弾圧してもあんまり不思議じゃない。良く「ネット右翼」の人が「サヨクはダブスタ」と言うけど、彼らの思想はその手の二枚舌を肯定しているんだからその手のツッコミは全然効果が無いのが良くわかります。

 「一元論的バカの壁」と言うよりも一つの命題には一つの答えしか無い事になっており、世間知らずの受験エリートがそら夢中になるよ。プロレタリアートのエリートとしての持ち上げっぷりも思い起こすに、旧国鉄駅員の尋常じゃない接客態度の悪さも本書を読めば「我々エリートのプロレタリアートがやがて暴力的に支配するお前らに媚を売るわけ無いだろ」とか本気で思っていたのだろうなと。そう、プロレタリアートは無学の地方農民を指導して、とか徹底的に上から目線なのも厨二病患者の選民意識をくすぐるんだろうなと。本書を含め、左翼本でありがちな必要以上の平仮名表記は自分達よりバカに間違い無い一般大衆のレベルに合わせたと言う彼らの仮想的有能感の現われでもあります。

 税理士なぞやっていると「小ブルジョワジー」「インテリゲンツィア」とか貼られるレッテルも多い。特に私みたいにヘラヘラしていると「無政府主義者」「ニヒリスト」とかレッテルも増える。更に我々のクライアントである小規模商工者は「将来的に消滅させねばならないが敵ではない」そうで、業界丸ごと否定ですよ。つまり、農業にしろ工業にしろ大規模化して少量品種大量生産こそが共産主義社会の目指す幸福だからだそうな。そう考えると旧東側崩壊と大量生産時代の終焉はぴったり合うのかな?

 つうか病的に管理したがるのがキモいですね。とか思ったけど実は日本にもレーニンの理論にかなり近い農協などの協同組合や霞ヶ関で未だ現役の計画経済なぞが横行していて、その辺の決別をしないから駄目なんじゃないか?集中管理で無気力や無責任が横行して衰退した事も今日の我々は知るところですが、レーニン(なのか著者のスターリンなのか)はそれで商工業を盛んにする!とか本気で言っているんだから何とも。後年「サボタージュ」で罰を与えたりしていますが、やる気の出ない労働環境をわざわざ作り上げて殺生だろ。シュンペーターの言う「イノベーション」も芽が摘まれそうな社会だし。

 プロレタリア独裁により多数のプロレタリアが少数のブルジョアジーを支配する。て、ブルジョアジーを消滅させないのか?党はプロレタリアートに奉仕すると同時にプロレタリアートを指導し指揮する存在である。党では少数が多数を支配するのだからどうも党の指導者はプロレタリアートに奉仕するどころか支配するんじゃ?とか明らかに矛盾している論述もあり。批判すると「貴族趣味的無政府主義者」とかレッテルを貼られるけど。あ、「大規模工場はアメリカよりソ連のほうが多い」とか統計のウソも思い切り出ていましたね。

 前にも書きましたが、この手の思想は「俺たち抑圧されている、俺たち収奪されている、俺たち可哀相」と言う負の感情から来る「窮鼠猫を噛む」みたいな「暴力革命」により多数の被抑圧階級(プロレタリアート)が抑圧階級(ブルジョアジー)を踏み潰して鬱憤晴らしをするだけの話で、その後の国家観や戦略が無いね。ブルジョア的思想なんだろうけど統治者には「王道」が無いと話にならないと思う。

 とか書いて、民主党も「自民党じゃ駄目」をスローガンに衆院選で革命的勝利をおさめたけど「王道」(マクロ経済とか)を誰も知らないからこの体たらくかなと。その民主党に辻本女史を引き抜かれる福島社民党は「重要無形文化財革命思想保存会」に成り下がっているのか。レッテル貼りはこんな風にやるんだよ、ミズポちゃん。


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