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残念な人の思考法 [書籍他]

 話題の新刊本。てか、次世代著者本。

残念な人の思考法(日経プレミアシリーズ)

残念な人の思考法(日経プレミアシリーズ)

  • 作者: 山崎将志
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2010/04/09
  • メディア: 新書


 何が次世代って、著者の山崎将志氏の言動に見慣れぬものと言うか違うものを感じるから。45歳になろうかと言うオッサンとしては年下世代が活躍したって何も不思議じゃないのですがね。しかし、ちょっと年下の勝間和代氏にしろ10歳近く年下のホリエモンにしろ10歳以上年下の山田信哉氏にもこう言った「違和感」は無かったんだが。何だろう?この価値観や行動パターンの違いに感じる違和感は。

 自動車の話や自宅の固定電話の話、テレアポ営業から強烈に発せられるダメ臭に対する嗅覚とか体験は近いんだが。実際自分より5歳くらいしか違わない気がする。う~ん、と思ったのは「マクドナルドのアイスコーヒーが美味しい」と言うくだりだろうか?まあ別にファストフードだから味が残念、と決め付ける事もない。ホットコーヒーならファミレスやファストフードのモノは香り付きのお湯みたいだけどアイスコーヒーは確かに外さないかな?

 と言うより山崎氏が好きと言う理由が「おいしい・サービスが良い・値段が安い・全国どこでも同じクオリティ」と言うのが引っかかったのか?何が美味しいかは主観だし、サービスはマックくらいが程よい、と言うのも個人の好みだし。しかし、何故マック?昔、「生ビールはファミレスが一番美味しい」とか言う知り合いが居て、何だそりゃ?と問いただすと、「ビールの拘りのある店は温度管理もしてチョイぬるめのビールを出すがファミレスは冷蔵庫でギンギンに冷やしたビールを凍ったジョッキに入れて出すから一番うまい」とか言われて大いに納得したのですが、マックのアイスコーヒーにはその説得力が足りません。

 と、言うより「美味しいコーヒー」とか語るならねえ、リッツカールトンのコピ・ルワクとか言えよ、とまでは思わないが、「通っていた大学近くの喫茶店のマスターが淹れるコーヒーは絶品」とか職場近くの、とかなー。リッツカールトンは私の属するバブルと言うかハナコ世代ならではの見栄消費かも知れませんが、もうちっと「自分にご褒美」とか「ストーリィ型消費」とか無いもんかね?何かウンチクを開陳したりするオールドタイプとしては「車買うなんてバカじゃないの?」的な「見栄や拘り」から解放されている今時の若者感性の様なものを感じるんだが。つか、単純にそう言う「ブルジョア志向」に反発を感じていそうだ。

 う~ん、この人独身じゃなかろうか?とか思いつつ読み進むと子供が3人いたりで、週末はマックでランチとかして子供大喜び、奥さん大助かり、とか実践しているだけか?とか思ったら「餃子の王将」とかも出てきて、確かに最近行列しているのは何?学生時代に数回使いましたがその頃は床ベタベタでカウンター下に「劇画ゴラク」とか「週刊漫画」とか劇画雑誌が入っているイメージですがね、それが「清潔で美味しい」とか。チェーン飲食店ばっかりなのは幼少のみぎりより慣れ親しんでいる世代なのかな?それが違和感の所以かも。普通に考えると見込みクライアントは悪く言わないだけなんだろうけど。


 とか、山崎氏のファストフード好きは氏の経営理念なのか?その辺の商店街にも手厳しいね。昔の地域商店街が栄えていたのは地域住民の生活圏内で寡占状態にあっただけで、自動車の普及などで生活圏が広がればより安くて便利や郊外の大規模SCに客が流れるのも地域商店街が衰退するのも必定、なんだそうで。まあそうなんでしょうけどねえ、ただ、「餃子の王将」で全国何処に行っても同じ味の食べ物で安心する「一流」もあればキワモノ臭のする「ご当地B級グルメ」に行列する残念な消費者も多いんだよね。

 とか、ほとんど考古学か地学みたいに「この地層から出土したコレは時代的にイツのモノで」とか古びた銭湯や食堂に行っては社会やニーズの変化に合わせた改良痕を見るのが好きな私なぞには山崎氏の例えは極端な効率至上主義と言うか変にエリート主義的過ぎて到底頷けません。とはいえ、エリート主義でもファストフード好きだったり、「残念な人」分析がどちらかと言うと失敗談から構成されていたりで本自体は凄い面白いんです、エリート臭が鼻を突く事もないし。ただ、例えからどうもそこはかとない違和感を感じるだけで。

 どちらかと言うと山崎氏の言う残念な商店街の残念な商店主と仕事をしている私としては「第三善を戦場に送れ。次善は遅れる。最善はついに完成しない」と言うロバート・ワトソン=ワットの言葉を実行するのみなのですがね。とか素直に受け取れない部分もあるけど「人生とは下りエスカレーターを逆走している様なもの」とか人生観や何が残念か?には大いに共感するところであります。「現状維持」と称してドンドン落ちていく人の何と多い事よ、と日々感じるのでエスカレータの例えは秀逸。そう、普通に頑張ってやっと現状維持なんだよね。

 ERP導入の失敗例でその前にはエクセルを使っていた、とか多分マクロじゃなくてエクセルワープロで請求書を作成していたんだなとしか思えなかったり、回転の異常に悪いパスタ屋の考察なぞは笑えるんだけど全然笑えない。「機能を競っているといつか年下に負ける」なんて「貴方は社長さんだから現場仕事は他人に任せて社長業に専念したら?」と何度言っても聞かない代表の人とかいるもんな。と言う話は「任せられない」と言うくだりにも書いてあるんだけどね。

 例えがアレコレ載っていて、面白かったのは「守破離」のくだり。つまり、「守」は決まり事や基本と言った「カタ」で最初に型を身に付ける、「破」はカタをマスターしたらそれを発展させたり応用させる、「離」は破の状態から更に進んで基本も応用も超越して独自のモノを打ち出す、と言う事だそうな。それってつまり「ゆとり教育」だの「平等主義」って「守」を完全無視していきなり未熟な子供に「君は離の状態なんだよ」と言っている様なものだったのかなと。

 総じて、「一流のコンサルタントになりたい」と言う意欲が冒頭に書いた違和感と言うか変な効率主義に陥っている印象を受けましたが、書いてある内容は例えば「旬の短いスターより裏方の方が長く稼ぐ事が出来る」とか案外現実的です。ちょっとツカミに力が入り過ぎているんじゃなかろうか?「向こう三年間の目標」のうち「高級車と、軽自動車をTPOに応じて乗りこなす。」は近い状態に自分もいるかも?そうそう、自動車と言えばガソリンのエネルギーの75~85%は熱として大気に放出している、とあるのは自動車の制動装置(ブレーキ)が運動エネルギーを熱エネルギーに変換するコンバータである以上半分は必ず熱になるんよ、回生ブレーキとかにするならともかく。とかヲタ知識を開陳してオシマイ。


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コメント 4

サンフランシスコ人

マクドナルドのアイスコーヒーは飲まない方が良いです。
by サンフランシスコ人 (2010-05-13 05:52) 

furitann

 別に危険と言う話はないですよ。
by furitann (2010-05-14 23:51) 

サンフランシスコ人

サンフランシスコの日系人は飲まないです。
by サンフランシスコ人 (2010-05-16 04:14) 

furitann

 飲む飲まないと言うよりも、このエピソードは山崎氏のアンチ・ブランド嗜好みたいなものが垣間見えて面白いです。
by furitann (2010-05-17 22:25) 

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