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マルクス・エンゲルス 共産党宣言 [書籍他]

六本木で働いていた元社長のアメブロ 2009-06-15 08:19:14
まんがで読破シリーズ/ソラニン/高速道路1000円問題
>資本主義の本質を捉えるという意味では多少労働者搾取を強調するバイアスがかかっているとはいえ、あの時代にこの分析力はさすがとしか言いようが無い。が、それに代わる社会システムとしての共産主義の展望は描けていたのだろうか?

>資本主義が人間の欲望によって自然に生まれたものとすれば、共産主義は理想を追い求めすぎたのだろうか。私は、理想と現実のバランスをとることが大事ではないかと思うのだ。金融危機が来てまるで世の中の終わりのように考えている、あるいは煽っている人たちがいるが、景気は循環する。そして資本主義も進化し続けると思うのだ。 


 と、ホリエモンも読むマルクス。私も読んでる。

マルクス・エンゲルス 共産党宣言 (岩波文庫)

マルクス・エンゲルス 共産党宣言 (岩波文庫)

  • 作者: マルクス
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1971/01
  • メディア: 文庫


 しかし!

池田信夫 blog 2009-06-20 マルクス・ブーム
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/f3ede9a70cc9df0bac94088b81261120
>このごろ都内の本屋に「マルクス・コーナー」が目につく。『資本論』が、去年の4倍も売れているという。この週刊東洋経済の特集で識者が推薦している本も、『資本論』が多い。たしかに今でも、資本主義の本質をもっとも深いレベルで明らかにした古典だろう。少なくともこれを読まないで「ネオリベ」を罵倒したり「階級闘争」をあおったりするのは、物笑いのたねになるだけだ。

 すべてお見通しな様で安易にブームに乗せられている人間としては恥ずかしい限り。池田信夫氏が列挙している書籍がそうだとは思わないけど「マルクス・コーナー」はどうもソ連崩壊で仕事が無くなった、もしくはお払い箱になったマルクス経済学者やマルクス主義者、全共闘崩れが手垢の付いたアジビラを使いまわしている様な印象で、「私はマルクス主義者ではない」「全ては疑いうる(de omnibus dubitandum)」と言うマルクス自身の言葉を鑑みるにこの手の「共産主義者の亡霊本」読まなくても良いんじゃなかろうかと。

 そうなるとなるべく原書(翻訳済みだけど)に触れるのが一番!ですが、「資本論」とか大月書店版で文庫3冊のボリュームでちょっとな、と言う事で「共産党宣言」は値段とボリュームの敷居が一番低いです。左翼本といえばの岩波文庫版なら税抜き460円だし本文も65ページしかないので読むのに1時間もかかりません。ただいきなりコレ読んじゃうと何だかな、なのでマルクスの伝記本(信者が無批判に神格化した本ではないのを読みましょう、以前紹介したマルクスの「資本論」あたりお薦め。神格本もネタとして笑えるけどね)と出来たらマルクスが引用しまくっているアダム・スミスの新書で予習しておいた方が楽しめます。

 本書は基本的に「アジビラ」ですんで内容は非常に攻撃的。プロレタリアートよ怒れ!汝らを搾取するブルジョアジーを打ち倒すのだ!!と強い調子でアジるんだけど、本書の一番良くない部分はこのアジビラな性格ですね。150年前なら切実で説得力が有ったのかもしれないけど21世紀の今日読むと生理的に不快に感じる部分に訴えてきます。正論だったのかもしれないけど人間の劣情やルサンチマンに訴えかけてコレで扇動されるのは「愛国無罪」と暴徒化した中国人みたいにしかならない。暴徒化して強盗・殺人・強姦をするのが「革命」だと言うならともかく。150年前の人間心理の研究がこんなもんだったのでしょう。いや、アダム・スミスの「国富論」ばっかり読まず「道徳感情論」をもっとしっかり読むべきだったのでは?イソップ物語の「北風と太陽」で言えば間違いなく「北風」な攻撃調に問題ありですね。


 ただ、1章と3章はすごいなと。今日のグローバル経済を正しく捉えています。また社会主義者の類型で「小市民的社会主義」「ブルジョア社会主義」が今時の左翼活動家まんまで笑った。いや、本書の共産主義者は政府転覆を目論むテロリストだからそんなもんだろうけど。思想信条的にフリーハンドな状態でマルクスに資本主義の話を書かせれば良いのに、図らずもマルクスが無視した(触れていないだけだろうけど)道徳感情論の通り、仲間の左翼活動家への共感感情からか?おかしな前提に基づき非常に正確な分析を行っておかしな結論を導き出しているのがなんとも。読者への問いかけには常に一つの回答しか用意されておらず、その「ああすれば、こうなる」と言う養老孟司氏の言う「一元論的バカの壁」そのままにブルジョアジーが自滅し、同時に世界中のプロレタリアートが団結してブルジョアジーを打ち倒すと言う結論を出す様は変。

 ブルジョアジーを打ち倒して「プロレタリア独裁」となった後、有史以前の原始的共産主義状態に徐々に移行して、最終的にあらゆる階級も消失する、とか信者の人は本気で信じていたのかなと。150年前なら恐竜が「デカいトカゲ」と言う認識になっていた時代で、今現在恐竜は「鳥の祖先」であり、従前の冷血で鈍重イメージから温血で羽毛に覆われ活発イメージに変わったように有史以前の理解と分析も進んでおり、原始時代がユートピアとは思えません。多分メスの血縁コミュニティに強いオスがやってきて精液を撒き散らす、グローバル資本主義以上の本当にジャングル資本主義で強いオス一人勝ち社会にしかならないのでは?体格と体力で他を圧倒する私だから原始社会でも良いよ。

 「経典」を原理主義的にありがたがる連中は世代交代の波がまもなく歴史の向こうに流し去るでしょうけど。今日的に本書を解釈するとどうなる?「私たち労働者(市民でも可)の怒りは我慢の限界!」とか現実をこのパンフレットに無理やり当てはめたがる老人はさておき(この手の良識派気取ってその正体は革命戦士とかが本書を読むとよくわかる様になる)。ブルジョアジーとプロレタリアートの対立、と言うのが本書で煽る「殺られる前に殺れ」みたいな関係だった時代が過去にはともかく現在はどうよ?虐げられたプロレタリアートは全米UAWの様にGMを破綻させるほど強大だし。

 第2章で共産主義者に対する誹謗中傷への反論が列挙されていて、それを読めばブルジョアジーなりプロレタリアートなりの定義が明らかになるのですが、どうもプロレタリアートは必ずしも「賃金労働者」ではなく私の様な税理士とかも該当しますね。いや、所有と経営の分離が進んだ昨今では企業経営者も、投資銀行で金融商品を動かしているディーラーマンもプロレタリアートなのでは?私有財産の否定を「ブルジョア的私有財産の否定」だ、と強弁している事から、ブルジョアジーは蓄積された労働である資本財や生産財を私有する存在なのだから「法人」くらいしかブルジョアジーに該当するものがいない理屈になります

 中には非公開会社のオーナーとか個人で事業やっている人もいるのでしょうが、やっぱりほとんど法人だろ。万国の自然人よ、団結して法人を打ち倒せって何のこっちゃ?道具としての法人が自然人を搾取するってそれなんてスカイネット?確かに株主、債権者、メーンバンク、監督官庁と市場の意向を汲もうとして故筑紫哲也氏の言う「誰も幸福にしない世界」に突っ走る恐れもアリです。そこから強引に「革命」に持っていく旧来の解釈と時代遅れな部分を切り捨てれば資本市場システムの理解と分析としてはまだまだ現役かもしれません。


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コメント 8

野良衛門

アカは所詮垢でしかなかったのでしょうか?

ところでfuritan先生はGOLFしますか?
仙台出動OKですか?
by 野良衛門 (2009-06-22 20:58) 

furitann

 マルクスの資本主義解説は本質をスルドク突いているのですよ、何故か信者がアンチ資本主義者だらけなだけで。

 ワタシがゴルフをやるのはマルクス主義者に転向するくらいの可能性しかないのでやりませんわ、楽しんできて下さいね。
by furitann (2009-06-22 21:50) 

サンフランシスコ人

「暴徒化した中国人みたいに」

笑......「愛中国」で反米・反日の「歪国人」がサンフランシスコに多数いるのです。


by サンフランシスコ人 (2009-07-03 03:26) 

furitann

 中国人は血族社会である意味共産主義者だと言いますね、他人と団結とか絶対しないだろうけど。国家への帰属意識が希薄なコスモポリタンと呼んでもよいのか?
by furitann (2009-07-04 08:40) 

サンフランシスコ人

今日、新疆の騒乱のニュースがサンフランシスコの新聞におおきく掲載されました。
by サンフランシスコ人 (2009-07-08 02:23) 

furitann

 丁度来日中のリチャード・ギアも何か言いそうな予感。
by furitann (2009-07-08 23:08) 

サンフランシスコ人

リチャード・ギアは、昨年サンフランシスコの反中デモに参加しました。
by サンフランシスコ人 (2009-07-11 04:07) 

furitann

 リチャードギアのドメインを見に行くとチベット問題のサイトに飛ぶ人ですからね。
by furitann (2009-07-11 10:31) 

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