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マリー・アントワネット [映画・TV]

 正月に「パプリカ」を観に行ったら早く着きすぎて、仕方が無いからロビーのベンチで読書をしていたら目の前の液晶モニタエンドレスで予告をやっていたので、あ~、ロスト・イン・トランスレーションのソフィア・コッポラ作品なんだ、とか思ってみていました。ロスト・イン・トランスレーションは新宿の雑踏の中なのに物凄く孤立しているアメリカ人男女の物語で、これまた新宿の雑踏の中にそびえ立つ高層ホテルの最上階部分にしかフロアが無いパークハイアット東京に幽閉されているような雰囲気が良かったです。

ロスト・イン・トランスレーション

ロスト・イン・トランスレーション


 で、予告ではスイーツシャンパン、パンプスの山にギャンブルと享楽的な生活を送るマリー、みたいな内容に編集されていました。gooでは、>オーストリア皇女マリーは、14歳にしてフランス王太子ルイ16世の元へ嫁ぐことになった。結婚生活に胸を膨らませていたが、待ち受けていたのは、上辺だけ取り繕ったベルサイユ宮殿の人々と、愛情のない夫婦生活。ルイは必要な事以外はマリーと口もきかず、同じベッドに寝ていても、指一本触れない。愛情深く育ったマリーだったが、悪意溢れる噂に傷つき、やがて贅沢なドレスやパーティーに心の安らぎを求めるようになる。だと才媛が周りの環境で腐っていく映画なのかなとか思ったり。

 さて、なんだかすっかりシネコンに馴染んじゃったので川崎のTOHOシネマズへ。とは言ってもシネコンエントランスに充満するシロップのかかったポップコーンの臭いは馴染めません。18時から、のつもりで行ったら受付のお姉さんに「18時50分です」と正されましたが、それなら上映前に食事して、と1階のカフェテリアで食事。なんと言うか物凄く大規模SCのフォーマット通りなんですねラゾーナ川崎。自分同様孤独な30代男女もチラホラ。「出会いが無い」じゃなくて年取ってくると服装が存在を消す「黒子系」になるから気付かれないのも敗因か?裏の丸善に寄ってまたまたビジネス参考書を購入後映画館へ。本と言えばこの映画は原作が有るんですね。

マリー・アントワネット〈上〉

マリー・アントワネット〈上〉

  • 作者: アントニア フレイザー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2006/12
  • メディア: 文庫


マリー・アントワネット〈下〉

マリー・アントワネット〈下〉

  • 作者: アントニア フレイザー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2006/12
  • メディア: 文庫


 上映開始でいきなりロックですよ。18世紀フランスブルボン王朝がロック。本編が始まると一転、寝室のカーテンを開けられてベットの中でモゾモゾするオーストリア皇女アントワーヌは普通の女の子みたいな朝を迎えます。ロングスカートで膨らませてはあるけど「大草原の小さな家」みたいに地味な服で母親の所へ行きます。そこで、結構いい歳のマリア・テレジアの寄せ過ぎ上げ過ぎの胸に驚愕。当時のコルセット付ければだれでもああなるんだろうけど、ほしのあきかと思いましたよ。で、馬車に揺られてフランスへ。て、18世紀の馬車ならリーフスプリングくらい付いているんだろうけど、肝心のキャビンがダンパーも無く揺れっぱなしで出来れば日本の牛車や駕籠同様乗りたくない乗り物ですね。つか、当たり前だけど、移動=馬・馬車、通信=伝令、照明=ろうそくが堪らんです。で、フランスとオーストリア国境で、馬車を乗り換え、付き人(犬も!)と別れ、服を着替えて、のびのびした空気のオーストリアから一転、窮屈なフランスへ、と言う転調。その後は結婚式、披露宴、とイベントを描写して新婚初夜。寝室にルイ15世以下大勢が集まったり、明くる朝、ベットのカーテンがするすると開くと既に夫は居らず、大勢の監視の中朝の着替えをしたり。この寝室は何度も出てきて、マリーのヴェルサイユ・ライフの象徴の様な描写です。因みにラストシ-ンも群集に荒らされて廃墟になった寝室だし。

 朝食はダンナと並んで生演奏つき。教会で礼拝して、とプラバシーの無いロイヤル・ライフが続きます。高貴な身分で羨ましくない描写が徹底しているのは「砂の惑星」でカイル・マクラクラン扮する王子が武装した護衛の居る屋敷の中で暗殺者からの護身術を習ったりモノを食べる際にいちいち毒物検知器を使う描写以来かも?モノを食べると言えば全編ケーキてんこ盛りで手掴みでケーキをパクつくマリーですが、パンフレットによると当時のフランスは砂糖が貴重品、チョコレートは薬だったそうでどうも焼き菓子しかなかったとか。和菓子は江戸時代にはほぼ現在と同じラインナップだったそうなので、日本スゲーとか思ったり。
全国和菓子協会 和菓子の歴史
http://www.wagashi.or.jp/history.htm
 「大奥」で色とりどりの生菓子をぱくつくなら史実だけど、ヴェルサイユでクリームたっぷりのケーキやマカロンはフィクションですか。そうそう、お菓子じゃなくてファッションですが、スカートの形てフレームを入れて膨らませる(そう言う描写も有る)のが周囲満遍なく膨らませると思っていましたが、体の左右方向だけなのですね。前後方向には意外とボリュームが無くてマヌケです。まーアレだけ大勢がひしめき合うから専有床面積を節約しないとダメなんだろうけど。と、だんだん生活がヴェルサイユ式と言うか派手になってくるマリーですが、夫との夫婦生活が無く、微妙に孤立している描写がまんま「ロスト・イン・トランスレーション」。新幹線やホテルの窓越しの描写が馬車や宮殿に変わっただけで、雑踏の中に居るけど孤立している寂しさは同じですね。それでも毎晩のパーティにギャンブル、パリまで仮面をして騒ぎに行ったりはタクシーを仕立てて都心のクラブに繰り出すみたいだし。女性の話題もゴシップの他は靴、髪形。で、史実かどうかは判らないけど、パリのサロン美容師達がパーティ会場で営業していたりで、サロンを訪れる貴婦人の描写が見たかったぞ。ヴェルサイユまで出張してマリーの髪の毛を怒髪天みたいにはしていましたが。

 そんな、孤立感を紛らわすかのような毎晩の大散財もマリーの兄、神聖ローマ皇帝直々のルイ16世への助言でやっと子作り。ルイ君は愛情云々と言うよりも「跡取り息子」「政略結婚」に何処か反発して素直になれないという感じで、その辺の社長のセガレにも通じるものがありますね。で、自分が王になったのだから今更先代に対する反発もないだろ、ですが今まで突っ張っていた分素直になれなかったのがマリーの兄の言葉でもう意地を張る必要も無いと気付いて、後は子供が出来れば普通の夫婦になったりと思えば粋がって随分と時間を無駄にしたなあとか反省しているんじゃないかなとか思ったり。で、母になったマリーは宮殿内?別荘で生成りの服を着てガーデニングや家畜の世話と、「夜遊びの女王」が結婚して子供が出来たら「子供はのびのび自然の中で育てたい」と一転カントリーライフになるのを地でいっているのかパロディなのか?でもやっぱり鶏糞まみれの卵をマリーに気付かれないように家来がそっとキレイに拭っておいたりのヴェルサイユの田舎暮らしゴッコに過ぎないですが。招待された友人も「田舎って素敵」とか言うけどリアル田舎じゃなくて田舎暮らしのテーマパークなんだよね。て、ガーデニングもリアル田舎ライフじゃないからこれもパロディ?更に敵国英国へのけん制の為アメリカ革命に資金援助するルイ、と言うのもイラク派兵するブッシュ大統領の暗喩か?コレも側近に「海外派兵派」「内政重視派」が居るようですが、ルイの話じゃなくてマリーの話なんでその辺の描写は割愛されています。で、増税で高まる民衆の不満。カントリー風生活で育児に打ち込むマリーも妊娠前の派手な生活のイメージで「浪費の女王」とかレッテル張りがされて、あー民衆を先導する輩は昔も今もレッテル張りが大好きなのね。と、有名な「パンが無ければケーキ」のアジビラを馬鹿馬鹿しいと言いつつもマリーの運命は?です。

 最後にエンドロール、何故か保険会社が出てきたのはヴェルサイユ宮殿ロケが売りだからその為か?更にLLCなんてのも出たので日本なら「製作委員会」かな?とか職業柄変な部分が気になります。

【参考】 和菓子の話を書いたので。
永井俊哉ドットコム 江戸幕府とブルボン王朝
http://www.nagaitosiya.com/a/tokugawa_bourbon.html

公式サイト
http://www.ma-movie.jp/#
http://www.marieantoinette-lefilm.com/ (仏版公式 ムービー出ます)
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  • 出版社/メーカー: 東北新社
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