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書評 統計でウソをつく法 [書籍他]

高木浩光@自宅の日記 2007年02月04日
NHKの棒グラフ描画システムが機械的に世論を狂わせている可能性
>サンプル点がたった6個しかないあのデータのたったあれだけのバラつきを見て、「増加傾向はまぎれもない真実」と思ってしまう人がいるというこの現実。正しいグラフは以下のものだが、これを見て、「これより左(平成9年より前)はどうなっているのだろう?」という疑問を持たないのかね、この人たちは。

池田信夫 blog 2007-01-31
メディアの合理的バイアス
>人々がすべての情報を片寄りなく認識することが不可能である以上、なんらかのバイアスは避けられない。問題はメディアがバイアスをもっていることではなく、情報が少数の媒体に独占され、十分多様なバイアスがないことである。だから必要なのは、政府が介入して監督することではなく、情報のチャンネルを多様化し、相互にチェックすることによってバイアスを中立化することだ。

統計でウソをつく法―数式を使わない統計学入門

統計でウソをつく法―数式を使わない統計学入門

  • 作者: ダレル・ハフ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1968/07
  • メディア: 新書


 かなり前に買って書棚で転がっていた本です。今年の正月からやっと読み出したけど、版は私のが2002年2月の第67刷。初版はなんと1968年7月24日ですよ。講談社ブルーバックスてそんな大昔から有ったの?て、一枚めくると「発刊のことば」は1963年9月だ。

 著者が「ダレル・ハフ」と有るとおり外国人の書いた本の翻訳ものです。本文中に出てくるデータは戦前・戦後から最新で朝鮮戦争後くらい。つまりは半世紀以上昔の本な訳で。

How to Lie With Statistics

How to Lie With Statistics

  • 作者: Darrell Huff
  • 出版社/メーカー: W W Norton & Co Inc
  • 発売日: 1954/01
  • メディア: ペーパーバック


 と、半世紀以上昔の「幼稚で使い古された」筈のグラフや統計が上記記事の如く未だに有効なのはどういう事なのか?逆に本書は最早百円ショップで売っている手品道具くらい陳腐な数値やグラフを駆使した印象操作の「古典的な」方法が延々と列挙して有るだけなので正直読んでいて眠いですが、眠いながらも「使い古された陳腐なトリック」に結構自分が乗せられている事実にガックリもしていよいよ眠いです。とは言いつつも数年前に話題になったスイス政府編の「民間防衛」同様、むしろそれ以上に一家に最低一冊は常備しておくべき本かと。とりあえず、新聞でもTVでも、グラフや統計にどういう小細工がしてあるのか?と考えながら印象操作に引っ掛らないきっかけにはなります。本書中の古典的言い回しなのであろう「OKネーム」(権威ある筋)「東大教授」「EUでは、欧米では」「アジア各国では」などなど、TVショッピングから報道番組・全国紙の社説に至るまで満ち満ちているし。

 最終章で「統計のウソを見破る五つのカギ」として列挙してあるものを是非意識しながら報道(プロパガンダ)や広告を見て欲しい、正直最終章だけ読んでも良いんじゃないか?

  • 誰がそういっているのか?(統計の出所に注意)

  •  健康食品メーカーやTVショッピングなら売らんかななのはともかく、一昨年の「小泉郵政選挙」で野党有利を数値で証明し続けたメディアは果たして客観報道だったのか?明白な意図を持って印象操作を図っていただけじゃないのか?とか。
  • どういう方法でわかったのか?(調査方法に注意)

  •  筑紫哲也NEWS23のテレゴングの結果判った数字が果たして民意を反映しているか?
  • 足りないデータはないか?(隠されている資料に注意)

  •  上記高木浩光@自宅の日記みたいに実はサンプルが6例しか無いとか。
  • いっていることが違ってやしないか?(問題のすり替えに注意)

  •  上記池田信夫blogの柳沢発言でよみがえる「万年野党」コメント欄より。>不妊で悩んでる人がこの発言を聞いたらどうでしょうか?とにかく女性はたくさん産めという認識であることにまちがいはないですし、思慮のない発言だと思いますよ。本旨と全然違う話にすり替えていますよね。しかも論理や事実ではない、情に訴えようと言う、これも池田信夫氏が引用していたヒトラーの言葉「大衆は女だ」そのままに情に訴えて話題をすり替えてごり押ししようと言う悪質な手段です。
  • 意味があるかしら?(どこかおかしくないか?)

  •  弊ブログのカテゴリ「メディア観察」で散々採り上げている新聞の社説・論説のどこかどころか書き出しからおかしな文章とかね。

     と、私がしなくても良い例示を挙げて印象操作を目論んでいるのもお忘れなく!

     最近のメディアはグラフや統計で正当性を取り繕うとする努力すら放棄していますが。

    民間防衛 新装版―あらゆる危険から身をまもる

    民間防衛 新装版―あらゆる危険から身をまもる

    • 作者:
    • 出版社/メーカー: 原書房
    • 発売日: 2003/07
    • メディア: 新書


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