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他人を見下す若者たち [書籍他]

他人を見下す若者たち

他人を見下す若者たち


 書店の新書コーナーで未だに平置き扱い。表紙の8割を覆い尽くすオビに
「自分以外はバカ」の時代!

  • 自分に甘く、他人に厳しい

  • 努力せずに成果が欲しい

  • すぐにいらつき、キレる

  • 無気力、鬱になりやすい

  • 「悪い」と思っても謝らない

  • 若者の感情とやる気が変化している!
     と有って、「THE3名様」と言う漫画から如何にも本書の主張通りのコマが貼ってあります。
    THE3名様ファン
    http://firezing.hp.infoseek.co.jp/sanmei.htm

     なんと言うか、「下流社会」並にウマイところをついているなと言う反面、キーワードやら肝心の部分が他所からの引用だったり「他人を見下す若者」とは「近頃の若い者は」と同意ではないかと言う筆者の自問自答が何度も出てきたり、仮想的有能感は自分にもある、誰にでもある、と反省してみたり散漫と言うか書きかけメモがそのまま出版されたような。主張は一貫しているものの、データやグラフを入れてみたりですらすら読める本でも無いので着眼点は良いけどまとめきれていないもどかしさが凄いです。思わずその弱さから「IT時代のデジタルデバイドから来る有能感」というくだりは、「ちょっとこれ教えて欲しいんだけど」と学生にパソコンの操作法を聞いたら「またソレですか、何べん同じ事聞くんですか?」露骨に嫌な顔されながら凄く面倒そうに教わってプライドが傷ついた筆者、という事ではないかと思わず勘ぐってしまいました。

     更に、書店でのインパクトの割に買う気になれなかった主因の「若者」だけか?と言う点も、実は、公共の場所で大騒ぎする子供とそれを制しない親や、現在の学習指導要領と教師の問題、自分を過信して他人を見下す50代60代が調査の過程でも現実社会で目にすることも実は多いと結論付けて若者の問題と言うよりも社会全体の問題としているのに「若者」としているのは、本書の「農耕民族的集団主義から欧米的個人主義への急激な転換」を単なる世代論で有るかのように思わせてしまう点で大失敗です。出版社サイドがこのタイトルの方がインパクトが強いとか言ってごり押ししたのか?と勘ぐってしまいました。

     とは言え、「仮想的有能感」(周りは自分より劣っていると言う思い込み)と「自尊感情」(過去の成功体験に基づく自信)の高い・低いで4つのモデルを作成。ズバリな人はなかなか居ないだろうけど「ココは自分も当てはまっているよな」とか「あーアイツの事だわ」とか思いながら読み進めて筆者が漠然と言いたい事を理解すべし。夏休みに実家に来た甥姪が受験世代なので「ヨシ、オレサマが受験の心得を」とか思って偉そうに語ったのは「自尊感情」だけど、冷静に考えると「オレ、浪人しているし、大学も一流て訳でもないしな」とちょっと客観視すると実は十人並みと言うか大した事無い自分の経歴に思い至るきっかけにはなります。そう言えばちょっと居ないくらいの「仮想的有能感」の塊みたいなのが以前知り合いで居たけど一緒に居るのが辛くて切っちゃったもんなあ。

    【追記】
     どうも物凄い隔靴掻痒感だった本書の内容と自分の感想文ですが、「他人を見下す若者たち」の理由が判明!つうかコレは物凄く自信が有りますよ!!

     つまりは「孟母三遷」でして、他人を見下す若者は幼い頃からTVで政府や企業を批判する評論家を見、また雑誌のレビューで映画やゲーム、音楽を酷評する評論家の記事を読み、幼い頃から評論家達の「上から目線でけなす」行為をシャワーのように浴び続けて、ただ単にそれを無自覚かつ盲目的に真似しているだけではなかろうか。つまりは偉そうに批判ばっかりで対案も提示しない、何ら建設的な物言いが出来ない評論家やコメンテーターをメディアから駆逐すればモノマネを止めると思います。

    【関連】
    評論家ごっこ


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